“父の背中から始まった私の道”――理容業界で挑戦を続ける一人の経営者の物語――国立市の男性専門サロンAPPLAUZEN 山田社長(有限会社理容ヤマダ) インタビュー
“父の背中から始まった私の道”――理容業界で挑戦を続ける一人の経営者の物語
――今日は、理容業界で長年にわたってキャリアを積み、現在は男性向けのワンストップ理容サロンを展開されているオーナーさんにお話を伺います。まずは、これまでのキャリアと、事業を始められたきっかけについて教えてください。
「小さい頃から父の仕事姿を見て育ったんです。自然と“いつか継ぐんだろうな”という意識はあって。まあ、中高生の頃は反発もありましたけどね(笑)。父のすすめで専門学校に入りました。高田馬場の学校だったんですが、入学早々にいきなり卒業延期の壁にぶつかって…。でも、何とか卒業して、サロンに入社しました」
――そこからは、かなり厳しい環境で修業されたと伺っています。
「ええ、もう…朝練、夜練、講習会、コンテストと、まさに修業の日々でした。負けず嫌いな性格もあって、“絶対負けたくない!”って気持ちで突き進んで。結果的に、40以上のコンテストでタイトルを取りました。初任給5万円からのスタートでしたけど、コンテストで優勝したとき、父が初めてちゃんと認めてくれたんです。それがすごく嬉しくて、大きなモチベーションになりましたね」
――そこから、女性専門のシェービング&ヘッドスパサロンを立ち上げられたとか。
「はい、10年ほど前に国立の南口で始めました。でも、これがまた大変で…。認知も売上もなかなか伸びなくて、最初の2年間は給料ゼロ。スタッフの給料はちゃんと払いながら、なんとか続けてました。最終的には黒字に持っていけて、店長から“自分で経営したい”って申し出があったので、事業を譲渡しました。もちろん、できる限り手の届く価格でね」
――その後、今のサロンで新たに男性向け脱毛サービスも導入されたと聞いています。
「そうですね。準備に1年半かけて、ようやくスタートしたのが去年の初めです。ターゲットは30代から60代の男性。安いメニューはやめて、複合的なサービスで客単価を2000円ほど上げる戦略にしました。脱毛はヘアカットとも相性がいいので、周期的に来店してもらいやすく、今ではサロンの柱になっています」
――とても堅実な経営をされている一方で、個人的な幼少期のエピソードも印象的でした。
「そうですね…。両親ともに仕事で忙しかったので、夏休みも正月も、実家ではなく田舎に預けられてました。家族との時間が少なかったことは、正直、今でも心に引っかかってます。その影響か、同業の方とは結婚したくないと思ってた節があります。子ども時代は、安心して眠れなくて、小学校6年生までおねしょしてたこともあったんです」
――そんな中でも、子ども時代の夢はちゃんとあったんですよね?
「はい。プラレールが大好きで、“電車の運転手になりたい”って本気で思ってました(笑)。あとは、友達と野球をするのが好きで、野球選手にもなりたかったですね」
――もっとも苦労した時期を振り返ると、やはり修業時代ですか?
「間違いなくそうです。毎日朝7時から練習、9時から営業、夜12時までまた練習と掃除…しかもお金がなくて、休みの日は中野から渋谷まで自転車で講習に通ってました。今考えると、よくやってたなと思います。負けたくない一心で技術習得に邁進して、結果として40以上のタイトルを獲得しコンテストでの賞をいただくなど一歩ずつ実績を積み上げていきました。もうガムシャラでしたよ。」
――そんな過酷な時代を経て、現在のビジネスにおける“店”の意味は何でしょう?
「“事業”って、単に技術を提供する場じゃないんです。地域とのつながりや、お客様との信頼関係を築く場所。うちの店名『アプローゼン』には、“自然体の魅力で拍手喝采を得る(アプローズ)”という意味を込めてます。お客様のライフスタイルや感情にも寄り添いたいんです」
――“技術だけでは集客できない”という考え方も、そこにつながるんですね。
「そうです。大事なのは、技術プラス“会話”や“提案力”。お客様のライフスタイルや気持ちに合わせて接することが、結果的に信頼を生むんですよ」
――サロンの雰囲気づくりにも、こだわりがあると聞いています。
「男性向けの“秘密基地”みたいな空間を目指してます。壁を黒にして、落ち着く非日常感を演出。従来のサロンにはなかった居心地を追求しています」
――地域貢献として、ボランティア活動もされていますよね?
「はい。月1回、救護施設でボランティアをしています。規模は小さいですが、地域とのつながりを大切にしたいと思って続けてます」
――顧客との関係性づくりも徹底されているそうですね。
「カルテでそれぞれのお客様に適した技術内容とカットの注意点や会話内容を記録して、次回来店時には必ず前回の話題に触れるようにしています。差し入れをいただいたときには感謝の気持ちを忘れず伝える。そういった小さな積み重ねが、信頼関係につながると思っています」
――理容サービスは“昼のスナック”というユニークなコンセプトについても教えてください。
「お客様が自信を取り戻す場所でありたいと思ってます。ついでに愚痴も話してもらい、その愚痴を口外しないで墓場まで持っていく。“昼のスナック”にはそんなニュアンスを込めています。髪型や脱毛、ヘッドスパで、“若く見える”“カッコ良くに見える”って実感してもらいたい。異性や家族から褒められると、人って変わるんですよ。」
――最後に、フランチャイズ展開についても少しお聞かせください。
「30代以上の男性向けに、抜け毛や美容、脱毛などを一括でサポートする“ワンストップサロン”を展開中です。今後も店舗を増やしていきたいし、ブログなどを通して、自分の経験や失敗談もどんどん発信していくつもりです。信頼と共感が、新たな仲間を生むと信じています。これからも挑戦したいことに真っすぐに生きていきたいと思っています」
――本日は貴重なお話、ありがとうございました!
ご家庭では愛妻家&子煩悩な優しい父親?!家事はご飯担当?!
真っすぐなご性格の山田オーナーは、ご家庭愛も真っすぐで素敵な習慣をお持ちです。
愛するご家族、お子様のために「キャラ弁」まで作ってしまう家庭内では“ご飯当番”とのこと。
理容の世界で磨かれた技術をご家庭の食の世界でも見事に生かされていますね。
お仕事の活力も家族の絆や支えがあってのこと。数々の挑戦、コロナ禍を含む障壁を乗り越えられたのも精神的な支柱となっている愛するご家族あってのものだったようです。
とっても素敵なご家族で、こちらまで幸せをいただいているようです。
インタビューを終えて
APPLAUZEN 山田社長は人生に対して真っ直ぐに、そして逃げずに歩み続けた人
真っすぐ、一本道を直向きに歩み続けてきた人。
それがAPPLAUZEN 山田社長の魅力だと感じました。
筋道の立った生き様とは、このような人のことを指すのだと感動しました。
お店では明るく誠実な理容店のオーナーとして振舞っていて、決して背負ってきた過酷な経験を表に出さない人。
本当に真っすぐ実直に生きてきた人だと感じました。
職業人としての活力を支えてきた原動力はハングリー精神。幼少期より商売が身近にあり、反抗してきた経験もあったが、やるべきことに真っすぐ向き合ってきたことは育った環境の影響が大きかったのでは、と感じました。
理容師としての過酷な修業時代には、その道から逃げていった方々が大多数だったそうです。
それでも「自分にはこの道しかない」と強い当事者意識を持って10代、20代に修羅場経験を積み上げてきたからこそキャリアの礎を築かれた方かと思います。
理容は成長を志す男性にとって「大切な自己投資」
日々人生の課題に直面しながら努力し続けている素敵な男性の皆様。是非ともAPPLAUZENの山田オーナーのエネルギーに触れていただくことで様々な気づきを得られてはいかがでしょうか。
就職活動、キャリア形成、転職、婚活、大切な人と会う場など「何かに挑戦する」際、身だしなみへの投資は最優先すべきアクションといえます。人生を変えたい、更なる高みを目指されたい方にとって最高のリターンを得る投資として刺激を受ける理容店を選んでいただけると良いかと思います。
山田オーナーの現場に立ち続ける姿からでも学べることは多々あるかと思います!
店舗情報
「昼のスナック」「男の秘密基地」にご関心のある方は、是非ともLINEか電話予約の上APPLAUZENの門を開いていただけますと幸いです♪
採用募集など
下記の採用を募集しております。
ご関心のある方は是非ともご相談下さい。
- 理容師(理容師資格必須)
- 脱毛サロンのFC(フランチャイズ)オーナーとして独立したい方(APPLAUZENが独立支援をバックアップ致します)
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